ビットコインの価格が「上がった、下がった」なんて言われていますが、そもそもなんで「上がったり、下がったりするの?」と、疑問に感じませんか?
投資・投機対象として見られている仮想通貨(ビットコイン)ですが、その価格は1日どころか1秒単位で価格が変わっています。
ビットコインの価格はどうやって決まっているの?
結論から述べると、ビットコインを始めとする仮想通貨の価格は「買いたい人と売りたい人のバランスで決まっています」
・買いたい人がいるから売れるのです。
・売りたい人がいるから買えるのです。
モニターに映ったチャートは一見、機械的で難しいように思いますが、価格の上下はこのような人間の心理が映し出されている事になります。
人間の「買いたい」や「売りたい」と感じるときは主に下記の要素があると言われています。
・各国の規制
・開発者のコミュニティの動向
・ハッキング被害
・どこかの国の通貨危機
・半減期
その他、下記の図のような出来事が起こった場合にビットコインの価格は大きな変動を見せました。
①各国の規制
【初心者向け①】ビットコインとは?(Bitcoin)でも説明した通り、ビットコインは特定の国にコントロールされている通貨ではありません。
ですが、世界各国で普及するためにはその国のルールが適用されます。
仮に日本が「仮想通貨の取引を一切禁止する」という法律が施行したら、日本人の中でビットコインの価値はゼロになり、大暴落を起こすでしょう。
ビットコインの取り扱いについては各国異なるので、それぞれのルールによって価格が変わるということです。
2013年11月にアメリカのFRB(日本の日銀のような機関)では、それまでビットコインがネガティブな存在としていましたが、突然「ビットコインを認める!」と発言をしたことによって、ビットコインの価格が大きく跳ね上がりました。
②開発者やコミュニティの動向
ビットコインを支えるブロックチェーンと呼ばれる技術は完成したものとは言えません。
システム上にバクが発生するなど、まだまだエラーが起こっている状況です。
まだまだこれからの技術なので、今までエラーだった部分が解決するなどのポジティブなニュースも出てくるのです。
仮想通貨のマーケットはそれらの情報に敏感に反応します。
ビットコインなどの理想論を語る人が多いですが、それを動かす基盤(ブロックチェーン)が作動しないとビットコインはいつまでも日常生活で利用されることはありません。
これらを踏まえて、ブロックチェーンの開発者やコミュニティに流れる情報が価格を左右すると言ってもいいでしょう。
③ハッキング被害
1つ、例を出すなら日本の仮想通貨取引所であるCoincheck(コインチェック)から日本円にして約580億円相当のNEMが盗まれた(ハッキング)事件がありました。
これにより、膨大な量のNEMが売りさばかれ、信用も落ちたことで価格が大暴落しました。
なんとなく仮想通貨を購入していた人にとっては、ハッキングのような危険な事件が起こることで、より不安を抱える人が多くなり、価格は暴落へ進むことになるのでしょう。
まとめ
ビットコインの価格は機械が決定しているのではなく、「買いたい人と売りたい人のバランス」で決まっている。
その心理を決定する要素として、「各国の規制」「開発者のコミュニティの動向」「ハッキング被害」などが挙げられる。
自分の力で価格を操作できるものではないので、世界で起こっている出来事などの情報収集が必要になる。